質問:
音読をするとき「言い直し」が
多くなってしまう
音読をするとき「わからない単語」
「言いにくそうな表現」でどうしても
つっかえてしまい、
結果的に「言い直し」が
すごく多くなってしまいます。
音読の時もスムーズに発音できるようになる方法はありますか?
回答:
スムーズに音読ができない原因と
その解決法
まず、
・訳しながら読んでいる
・英語を返り読みしながら読んでいる
という場合は「発音」ではなく「解釈力」の問題になってくるので、その際は「文構造の法則」を
ご覧ください。
しかし、そうではなく今回の問題を「発音」の側面から考えた場合、以下のことが考えられます。
スペルと音が一致していない
例えば「heat, easy, speak」が読めるのは、
もちろん「見たことがある単語・簡単な単語」
だからかと思いますが、もう一つは
「ea」というスペルで「イー」と読む
というのを感覚的に理解しているからです
このように、他のスペルについても
「読み方」がわかっていれば、
「初めてみる単語・難しい単語」でも
読み方がわかるようになります。
ということでこの場合、まずは「発音の法則」
により
「どのようなスペルの時にどういう発音に
なるのか」という「スペルと音の関係」から
しっかり理解し、
フレーズの発音 →
一文の発音 →
複数文の発音
のように「スムーズに発音できる長さを拡張していくこと」が効果的です。
一方、
「スペルと音は感覚的に理解しているはずなのに
スムーズに読めない」ということがあります。
その場合、
・ 「スペルと音が一致するまでの速度」が遅い
・「一瞬で視野に入る単語数」が少ない
ということが考えられます。
「スペルと音が一致するまでの速度」が遅い
この場合、単語・フレーズ・文を見た時に
「どう発音するのか」を一瞬でも考えてしまう
ことがあります。
ということで、まずは「発音の法則」により
音素
(英語の一音の発音)
→ フレーズの発音
を瞬時・無意識レベルにし、
「考えなくても発音の法則通りにしか読めない」
という状態にしていきます。
「一瞬で視野に入る単語数」が少ない
この場合、まだ英語を「一字一句」に近い形で
読んでいるかもしれません。
ということで、「発音の法則」の特に
フレーズの発音 →
一文の発音 →
複数文の発音
という「広い範囲の英語」が瞬時に理解できる
よう、
瞬間視野の範囲を「4単語、6単語・・・」
のように少しずつ増やしていきます。
さらなる特別な方法
これらの対策ができたと仮定して、今回はさらなる特別な方法をご紹介します。それは、
言い直さない
ということです。
日本では「英語 = 勉強」という感覚が強いことにより
「正しい英語」でなければならない
という囚われがあるため、音読の発音に対しても
自分の発音が正しいかどうか
が気になって仕方がなくなってしまいます。
そうすると、少しでも自分の音読・発音に
「不安・違和感」を感じると条件反射で
言い直してしまいます。
「言い直して丁寧に修正していった方がいい」
という考え方もあるかもしれません。
しかし問題は言い直すことにより
たとえ間違っていなくても過剰に気になってしまい頻繁に言い直してしまう
ということなのです。
何より、言い直しが多すぎると聴き手にとっても
負担になるので、仕事・学業など
実際の場面では使えません。
そこで、まずはこの
過剰に気になってしまう習慣
をなくすことが先決です。
そのために、読みながら「不安・違和感」を感じていても、さらには「間違い」に気づいたとしても
絶対に言い直さない!
この意識を徹底することにより、
音読は見違えるようにスムーズになっていきます。
もちろんそれは言うほど簡単なことでは
ありません。なぜなら
「条件反射」は
ちょっとでも不安・違和感を感じた時には
既に出てしまっているから
です。しかし、そこは強い意識によりグッと堪えて
みてください。
不快に思われたら申し訳ありませんが、
「言い直す」というのは実は
言い直すことを自分で自分に
許してしまっている
という状態が完全に習慣化してしまっているのです。
そして、この習慣を変えない限り、スムーズな
音読は難しいままです。
ですから、
絶対に言い直さない!
これをコミットして読み続けることにより、
ある日突然スムーズに読めるようになります。
まとめ
● 音読の時、スムーズに発音できない原因と解決法
1. スペルと音が一致していない
→ 「スペルと音の関係」からしっかり理解していく
2. 「スペルと音が一致するまでの速度」が遅い
→ 「音素 → フレーズの発音」を瞬時・
無意識レベルの状態にしていく
3. 「一瞬で視野に入る単語数」が少ない
→ 「広い範囲の英語」を瞬時に理解し、
瞬間視野の範囲広げていく
● さらなる特別な方法
→ 言い直さない