英語で「条件」について話すとき、いつも “if” や “condition” ばかり使っていませんか?
実は、ネイティブスピーカーは交渉や約束、取り決めをする際に、状況やニュアンスに応じて様々な表現を使い分けています。ビジネスシーンでも日常会話でも、条件を上手に伝えることは円滑なコミュニケーションに不可欠です。
今回は、日常会話やビジネスで頻繁に使われる「条件」に関する表現を、基本からカジュアルな言い回しまで幅広くご紹介します。これらをマスターすれば、交渉やお願いごとがもっとスムーズになりますよ!
📝 基本の表現
まずは、どんな場面でも使える基本的な表現から見ていきましょう。
Condition
意味:条件
最も一般的でフォーマルな表現。契約や正式な取り決めで使われます。
“What are the conditions of the contract?”
(契約の条件は何ですか?)
Requirement
意味:必要条件、要件
満たさなければならない条件や資格を指します。
“What are the requirements for this position?”
(このポジションの必要条件は何ですか?)
Terms
意味:条件、取り決め
契約や合意における条件全般を指す表現です。複数形で使われることが多いです。
“We need to agree on the terms before signing.”
(署名する前に条件に合意する必要があります。)
🌟 さまざまな表現
状況やニュアンスに応じて使い分けられる、様々な「条件」の表現を見ていきましょう。
条件を提示する時
As long as…
意味:〜である限り、〜さえすれば
ある条件が満たされれば何かを許可・承認する際に使います。
“You can go out as long as you finish your homework.”
(宿題を終わらせる限り、外出していいよ。)
Provided (that)…
意味:〜という条件で、〜ならば
やや改まった表現で、特定の条件下で何かが可能であることを示します。
“I’ll help you, provided that you help me next time.”
(今度君が私を手伝ってくれるなら、手伝うよ。)
On the condition that…
意味:〜という条件で
明確な条件を設定する際のフォーマルな表現です。
“I’ll lend you my car on the condition that you fill up the tank.”
(ガソリンを満タンにするという条件で車を貸すよ。)
条件について尋ねる時
What’s the catch?
意味:裏があるの?何か条件があるの?
一見良い提案に対して、隠れた条件や問題がないか確認する表現です。
“Free vacation? What’s the catch?”
(無料で休暇?何か裏があるの?)
What are the strings attached?
意味:どんな条件が付いているの?
“strings attached” は「紐付き=条件付き」という意味です。
“They’re offering a loan with no strings attached.”
(彼らは条件なしでローンを提供している。)
条件を満たす・満たさない
Meet the requirements
意味:条件を満たす
必要な条件や基準を満たしていることを表します。
“She meets all the requirements for the scholarship.”
(彼女は奨学金の全ての条件を満たしている。)
Qualify for…
意味:〜の資格がある、条件を満たす
特定の資格や権利を得るための条件を満たしていることを示します。
“Do I qualify for the discount?”
(私は割引の条件を満たしていますか?)
💬 一般的に使われているスラング
老若男女が普通に使っている、使用しても問題ないカジュアルな表現です。友人や同僚との会話では、これらの表現が頻繁に登場します。
Deal breaker
意味:譲れない条件、取引の障害
これがあると取引や関係が成立しない、という決定的な条件を指します。
“No remote work option? That’s a deal breaker for me.”
(リモートワークなし?それは私には譲れないな。)
Non-negotiable
意味:交渉の余地なし、絶対条件
変更や妥協ができない条件を表します。
“Being on time is non-negotiable in this company.”
(この会社では時間厳守は絶対条件です。)
No ifs, ands, or buts
意味:言い訳無用、条件なし
例外や言い訳を一切認めない、という強い表現です。
“You need to be here by 9 AM, no ifs, ands, or buts.”
(9時までにここにいること。言い訳は無用だ。)
Give and take
意味:お互い様、譲り合い
双方が条件を譲り合うことを表す表現です。
“Any relationship requires give and take.”
(どんな関係も譲り合いが必要だ。)
Meet me halfway
意味:歩み寄る、妥協する
双方が条件を譲り合って中間点で合意することを指します。
“I can’t accept your offer, but I can meet you halfway.”
(あなたの提案は受け入れられないけど、歩み寄ることはできる。)
Off the table
意味:交渉対象外、選択肢から外れた
もはや検討や交渉の対象ではなくなった条件を表します。
“That option is off the table now.”
(その選択肢はもう無しだ。)
Make or break
意味:成否を決める、決定的な
成功か失敗かを決める重要な条件を指します。
“This interview is make or break for my career.”
(この面接は私のキャリアの成否を決める。)
💡 使用上の注意: これらの表現は日常会話やカジュアルなビジネスシーンでは問題ありませんが、非常に重要な契約交渉や正式な文書では、より正式な表現(”condition”、”requirement”、”terms” など)を使用することをお勧めします。
🎯 実践的なフレーズ
「条件」に関する表現を使った、日常会話でよく使われるフレーズをご紹介します。
条件を提案する時
- “How about this: I’ll do X if you do Y.” (こうしよう:私がXをするなら、あなたはYをする。)
- “Here’s the deal…” (取引はこうだ…)
- “Let’s make a deal.” (取引しよう。)
条件を受け入れる時
- “Sounds fair.” (妥当だね。)
- “I can work with that.” (それなら受け入れられる。)
- “You’ve got yourself a deal.” (取引成立だ。)
条件を拒否する時
- “That’s not going to work for me.” (それは私には無理だ。)
- “I can’t agree to those terms.” (その条件には同意できない。)
- “That’s a deal breaker.” (それは譲れない。)
条件を交渉する時
- “Can we negotiate on that?” (それについて交渉できますか?)
- “Is there any wiggle room?” (交渉の余地はありますか?)
- “What if we compromise?” (妥協したらどう?)
✨ ネイティブっぽく話すコツ: 条件を提示する時は、”as long as” や “provided that” など、バリエーション豊かな表現を使うことで、より自然で説得力のある英語になります。また、”What’s the catch?” や “deal breaker” などのカジュアルな表現を適切に使うことで、親しみやすい印象を与えることができますよ!
📚 まとめ
今回は「条件」に関する様々な英語表現をご紹介しました。
フォーマルな場面では “condition”、”requirement”、”terms” を使い、カジュアルな会話では “deal breaker”、”meet me halfway”、”give and take” などを使うことで、状況に応じた自然な英語を話すことができます。
条件を上手に伝えたり交渉したりすることは、ビジネスでも日常生活でも非常に重要なスキルです。これらの表現を使いこなせるようになれば、英語でのコミュニケーションがより円滑になり、交渉力もアップしますよ。
ぜひ実際の会話で使ってみて、ネイティブのような自然な英語表現を身につけましょう!
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