―― 物理的に挟む/間に入れる/サンドする/比喩の「板挟み」まで ――
日本語の「はさむ」は意味の幅が広く、
✔ 物で挟む(指を挟む、紙を挟む)
✔ 何かの間に入れる
✔ 食べ物を挟む
✔ 会話に挟む
✔ 比喩:板挟みになる
など様々なニュアンスがあります。
英語も 動作系・配置系・比喩系・スラング系 で使い分けます👇
1️⃣ 物理的に「はさむ」〈基本・最重要〉
◆ pinch(ピンチ)
= 指・ドア・物に挟まれて“痛む”系
最もよく使う、痛い挟みに強い表現。
- I pinched my finger in the door.
→ ドアに指を挟んだ。
◆ jam(ジャム)
= 何かが“詰まって”挟まる・動かない
コピー機やドアでよく使う。
- My finger got jammed in the drawer.
→ 引き出しに指が挟まった。 - The paper got jammed in the printer.
→ プリンターで紙が詰まった。
◆ trap
= 逃げられないように閉じ込められて挟まれる
やや強い“捕まる”ニュアンス。
- His foot got trapped in the door.
→ 足がドアに挟まれた。
◆ squeeze
= ぎゅっと圧力をかけて挟む・押し込む
痛みはなくても“圧力をかける”感じ。
- She squeezed the lemon.
→ レモンを絞った(挟んで押すイメージ)。
2️⃣ 物を「間に入れる」「はさみこむ」
◆ put ~ between 〜 & 〜
= ○○をAとBの間に挟む(最も一般的)
- Put the card between the pages.
→ カードをページの間に挟んで。
◆ insert
= 差し込む(フォーマルで丁寧)
- Insert your card into the slot.
→ カードを挿入してください。
◆ clip
= クリップで挟む
- Clip the receipt to the file.
→ レシートをファイルに挟んで。
◆ stick ~ in / slot in
= すっと差し込む、カジュアル
- Stick the paper in here.
→ この中に紙を挟んで。
3️⃣ 食べ物を「挟む」
◆ sandwich(サンドウィッチ)
= サンドイッチ的に挟む(動詞としても使う)
- It’s bread sandwiched with ham.
→ ハムが挟まったパン。
◆ stuff
= 詰め込む・押し込む(料理でよく使う)
- Stuff the pita with veggies.
→ ピタパンに野菜を挟んで詰める。
4️⃣ 会話・予定に「挟む」
◆ slip in
= こっそり・軽く挟み込む(自然でよく使う)
- Let me slip in one more question.
→ もう一つ質問を挟ませてください。
◆ throw in
= 追加でポンと挟む(ややカジュアル)
- He threw in a joke.
→ 彼はジョークを一つ挟んだ。
◆ interject
= 会話に割り込んで挟む(フォーマル)
- He interjected a comment.
→ 彼はコメントを挟んだ。
5️⃣ 比喩の「板挟み」=精神的に挟まれる
日本語の「板挟み」は「どちらの意見も選べず困る」。
◆ caught between a rock and a hard place
= 定番の比喩。最も一般的・安全・誰でも使う。
- I’m caught between a rock and a hard place.
→ 板挟みだ。
◆ caught between two people/two sides
= 日本語に一番近い、直訳寄りで優しい。
- He’s caught between his boss and his team.
→ 上司と部下の板挟み。
◆ torn between A and B
= 心が引き裂かれる → 心情的な板挟み
- I’m torn between helping him and staying neutral.
→ 助けたいが中立でいたい、板挟み状態。
◆ in the middle of it
= カジュアル、「巻き込まれて板挟み」の軽い言い方
- Don’t put me in the middle of it!
→ 私を板挟みにしないで!
◆ between Scylla and Charybdis
= ギリシャ神話由来の古典的・文学的表現
※ 大人向けだが普通に使われる
- The company is between Scylla and Charybdis.
→ その会社は板挟みの状況にある。
6️⃣ 昔からある安全スラング(老若男女OK)
スラングといっても 誰でも使える、攻撃性低めの定番 のみ紹介。
◆ jammed(手や指が“ガッ”と挟まる)
- かなり広く使うカジュアル語
- 「挟まった」「動かない」などで多用
例:
- My finger got jammed.
→ 指が挟まった。
◆ stick in / shove in
= 「ぐいっと挟み込む」カジュアル
※ “shove” は少し乱暴なニュアンス
例:
- Just shove it in the drawer.
→ 引き出しに挟み込んどいて。
◆ squish
= つぶす・押しつぶす(軽く挟んでつぶれる)
- The sandwich got squished in my bag.
→ サンドイッチがバッグで押しつぶされた(挟まれた)。
7️⃣ ニュアンス別まとめ表
| 日本語の意味 | 英語 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 指を挟む・痛い | pinch / jam / trap | 最頻出、安全 |
| 間に挟む | put between / insert | 一般的 |
| クリップで挟む | clip | 明確 |
| 食べ物を挟む | sandwich / stuff | 料理系 |
| 会話に挟む | slip in / throw in / interject | 会話の自然表現 |
| 板挟み(比喩) | caught between a rock and a hard place | 定番・安全 |
| 板挟み(人間関係) | caught between two people | 日本語に近い |
| 心の板挟み | torn between | 感情的 |
| 巻き込まれる | in the middle of it | カジュアル |
| 古風・文学的 | Scylla and Charybdis | 知的で大人向け |
| 安全スラング | jammed / squish / shove | カジュアルで危険なし |
まとめ
「はさむ」は英語では一語では言いきれず、
“挟む種類(物理・動作・気持ち・比喩)”
によって使い分けます。
- 挟む(痛い) → pinch / jam
- 間に入れる → put between / insert
- 食べ物 → sandwich / stuff
- 会話に挟む → slip in / interject
- 板挟み → caught between a rock and a hard place
「何をどうやっても英語が話せるようにならない」
その理由を知りたくはありませんか?
20歳の頃から日本だけで英会話力の習得を目指し
何をどうやっても英語が話せるようにならなかった日本人が考案した
「FSDオリジナルの法則」により
あなたの英語力が根本から変わります
