日本語の「料金」はとても便利な言葉ですが、
英語では 目的や場面によって単語を使い分ける 必要があります。
「電車の料金」「入場料金」「宿泊料金」「手数料」など、
すべて “fee” や “price” で済ませると、微妙に不自然に聞こえることも。
今回は、ネイティブが自然に使い分けている「料金」の英語表現をシーン別に紹介します。
1️⃣ fee – 手数料・会費・授業料など(サービスの対価)
“fee” は「サービスを受けるために払う料金」。
目に見えないサービスや専門的な仕事に対して払うお金に使います。
👉 admission fee(入場料)
👉 membership fee(会費)
👉 tuition fee(授業料)
👉 service fee(手数料)
👉 cancellation fee(キャンセル料)
📘 例文:
You need to pay an admission fee to enter the museum.
(博物館に入るには入場料が必要です。)
💡お金を払う対象が「人のスキル・専門知識・手続き」のときは “fee” が自然です。
2️⃣ fare – 交通機関の料金(乗り物)
“fare” はバス・電車・タクシー・飛行機など、交通の料金専用の単語。
👉 bus fare(バス代)
👉 train fare(電車賃)
👉 taxi fare(タクシー料金)
👉 airfare(航空運賃)
📘 例文:
The taxi fare was higher than I expected.
(タクシー料金は思ったより高かった。)
💡覚え方:「乗り物の料金=fare」🚕✈️
3️⃣ charge – 請求金額・加算料金
“charge” は「請求される料金」「追加料金」を表します。
ホテル・レストラン・通販などでよく登場します。
👉 extra charge(追加料金)
👉 service charge(サービス料)
👉 delivery charge(配送料)
📘 例文:
There’s an extra charge for late checkout.
(レイトチェックアウトには追加料金がかかります。)
💡「~代を請求する」は charge someone for ~
They charged me for the coffee I didn’t order.
(注文していないコーヒー代を請求された。)
4️⃣ rate – 単価・料金設定・相場
“rate” は「一定の基準で決まる料金」。
宿泊料金・時給・通信料金などに使われます。
👉 room rate(宿泊料金)
👉 hourly rate(時給)
👉 exchange rate(為替レート)
👉 interest rate(金利)
📘 例文:
The hotel rates are higher during the holidays.
(休暇中はホテルの料金が高くなります。)
💡定額制・レート制など、「料金表」が存在するイメージ。
5️⃣ price – 商品の価格・販売価格
“price” は「商品や物の値段」。
物の売買やショッピングでは最も一般的な単語です。
👉 ticket price(チケットの値段)
👉 low price(安値)
👉 high price(高値)
📘 例文:
The price of this jacket is too high.
(このジャケットの値段は高すぎる。)
💡モノに対しては基本的に price、サービスに対しては fee / charge。
6️⃣ cost – 費用・コスト・経費
“cost” は「かかる費用」や「必要経費」を指します。
“price” は「売る側の設定金額」ですが、
“cost” は「支払う側・負担する側」から見たお金のイメージ。
👉 living costs(生活費)
👉 travel costs(旅行費)
👉 total cost(総費用)
📘 例文:
The total cost of the trip was about $1,000.
(旅行全体の費用は約1000ドルでした。)
💡「~に費用がかかる」は It costs + 金額 + to …
It costs $10 to park here.
(ここに駐車するのに10ドルかかる。)
✅ まとめ:「料金」は英語でこう使い分けよう!
| 日本語 | 英語表現 | 主な使い方 | 
|---|---|---|
| 手数料・会費など | fee | サービスや手続きの料金 | 
| 交通機関の料金 | fare | バス・電車・タクシーなど | 
| 請求金額・追加料金 | charge | ホテル・通販・レストランなど | 
| 単価・レート | rate | 宿泊・時給・金利など | 
| 商品の値段 | price | 物やチケットの価格 | 
| 費用・経費 | cost | 支出やコスト全般 | 
✨ちょっと英語ネイティブっぽい使い方
💬 “What’s the charge?”
→ 料金はいくらですか?(フォーマル寄り)
💬 “How much does it cost?”
→ いくらかかりますか?(最も一般的)
💬 “The service fee is included.”
→ サービス料は含まれています。
💬 “It’s worth the price.”
→ 値段だけの価値がある。
🪙 最後にひとこと:
日本語の「料金」はどんな場面でも通じますが、
英語では “何に対する料金なのか” を意識して単語を変えるのがポイント。
- 物の値段 → price
- サービス料金 → fee / charge
- 交通費 → fare
- 宿泊・通信などの定額 → rate
- 支出・経費 → cost
たったこれだけの意識で、ぐっと自然で正確な英語になります💡
