語根:英単語の意味を構成する最小単位の部分
例えば「unbelievable」は
un
〜ない
believ
信じる
able
できる
のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。
ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば
・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。
ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には
接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分
語根
単語の意味の
中核をなす部分
接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分
に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。
語根「cogn-」の意味と起源
意味:to know:知る
起源:ラテン語
語根「cogn-」の原型
語根「cogn-」から構成される英単語・例文
cognitive
意味:認知の・知的な
解説: 「cogn-」が「知る」を意味し、知的なプロセスや認識に関することを指します。
例文: Cognitive development is crucial in early childhood.
和訳:認知の発達は幼少期において重要です。
recognize
意味:認識する・再認する
解説: 「re-」は「再び」を意味し、「cogn-」と組み合わさることで、知識に基づいて何かを再認識することを表します。
例文: I didn’t recognize him at first.
和訳:私は最初に彼を認識しませんでした。
cognition
意味:認知・認識
解説: 「cogn-」が「知る」を意味し、知識や認識のプロセスを指します。
例文: Cognition is influenced by both biology and environment.
和訳:認知は生物学と環境の両方に影響されます。
incognito
意味:本人不在の・素性を隠した
解説: 「in-」は「否定」を意味し、「cogn-」と組み合わさることで、他者に知られないようにする状態を示します。
例文: She traveled incognito to avoid attention.
和訳:彼女は注目を避けるために本人不在のまま旅行しました。
cognizant
意味:気づいている・認識している
解説: 「cogn-」が「知る」を意味し、自らの意識や理解を持っている状態を表します。
例文: He is cognizant of the challenges ahead.
和訳:彼は今後の課題に気づいています。
これらの単語はすべて語根「cogn-」が含まれており、それぞれの意味に「知る」というニュアンスが含まれています。語根を知ることで複数の単語に共通する意味を推測でき、効率よく単語を覚える助けになります。次回の投稿では、さらなる語根を紹介します。