語根:英単語の意味を構成する最小単位の部分
例えば「unbelievable」は
un
〜ない
believ
信じる
able
できる
のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。
ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば
・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。
ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には
接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分
語根
単語の意味の
中核をなす部分
接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分
に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。
語根「telephone」の意味と起源
意味:sound, voice, telephone:音・声・電話
起源:ギリシャ語
語根「telephone」の原型
語根「telephone」から構成される英単語・例文
telephone
意味:電話
解説: 「telephone」は、「遠くの声」を意味する言葉で、ギリシャ語の「tele(遠く)」と「phone(声)」が組み合わさっています。この語は、19世紀にアレクサンダー・グラハム・ベルによって発明された電話にちなんで名付けられました。遠く離れた人と声を交わすことができる画期的な発明を象徴しています。
例文: I called my friend on the telephone to catch up.
和訳:「友達と近況を話すために電話をかけました。」
microphone
意味:マイクロフォン
解説: 「microphone」は、「小さい声」を意味する言葉で、ギリシャ語の「micro(小さい)」と「phone(声)」が組み合わさっています。音声を拾って増幅するための装置として、音楽や録音、放送などで広く使用されています。音声を伝える技術の進歩により、日常生活やエンターテイメントに欠かせない存在となっています。
例文: I adjusted the microphone before my speech.
和訳:「スピーチの前にマイクロフォンを調整しました。」
symphony
意味:交響曲
解説: 「symphony」は、音楽のジャンルの一つで、ギリシャ語の「sym(共に)」と「phone(声)」から派生しています。異なる楽器や声が調和して演奏されることを意味します。多様な音色が共鳴することで、聴衆に深い感動を与える作品として知られています。
例文: The symphony was breathtaking and moved everyone in the audience.
和訳:「その交響曲は息をのむほど美しく、観客全員を感動させました。」
cacophony
意味:不協和音
解説: 「cacophony」は、「悪い音」を意味する言葉で、ギリシャ語の「kakos(悪い)」と「phone(声)」が結びついています。この単語は、不快で混乱した音の集まりを指します。音楽や文学において、意図的に不協和音を用いることで、強い感情や緊張感を表現することがあります。
例文: The cacophony of the city streets overwhelmed me.
和訳:「街の喧騒は私を圧倒しました。」
aphonia
意味:失声
解説: 「aphonia」は、「声がない状態」を意味し、ギリシャ語の「a(ない)」と「phone(声)」から成り立っています。声帯の障害や過度の使用によって引き起こされるこの状態は、医療用語として使われることが多いです。声の重要性を考えると、失声はコミュニケーションに大きな影響を与えることがあります。
例文: After the concert, I experienced temporary aphonia due to overexertion.
和訳:「コンサートの後、過労によって一時的に失声しました。」
語根「phone」は、音や声に関連するさまざまな英単語に使われており、その起源や意味を理解することで、言語の豊かさを感じることができます。電話やマイクロフォンなど、私たちの生活に密接に関わる言葉から、音楽や芸術の表現まで、多様な形でその影響を見つけることができます。