語根:英単語の意味を構成する最小単位の部分
例えば「unbelievable」は
un
〜ない
believ
信じる
able
できる
のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。
ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば
・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。
ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には
接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分
語根
単語の意味の
中核をなす部分
接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分
に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。
語根「chrom」の意味と起源
意味:color:色・色彩
起源:ギリシャ語
語根「chrom」の原型
語根「chrom」から構成される英単語・例文
chromatic
意味:色彩の・色に関する
解説: 「chrom」は色を指し、色彩や色に関連することを表します。
例文: The artist used a chromatic palette to create vibrant paintings.
和訳:そのアーティストは鮮やかな絵を描くために色彩豊かなパレットを使用しました。
monochrome
意味:単色の・モノクロの
解説: 「mono-」は「一つ」を意味し、「chrom」は「色」を意味します。したがって、単一の色を使ったスタイルを指します。
例文: The film was shot in monochrome to evoke a sense of nostalgia.
和訳:その映画はノスタルジアを呼び起こすためにモノクロで撮影されました。
chromosome
意味:染色体
解説: 「chromosome」は「色」と「体」を組み合わせた言葉で、細胞内の遺伝情報を持つ構造を指します。
例文: Humans have 2 pairs of chromosomes in each cell.
和訳:人間は各細胞に2対の染色体を持っています。
chromosphere
意味:彩層・光球(太陽の外層)
解説: 「chromosphere」は「色の層」を意味し、太陽の外側の層を指します。
例文: The chromosphere is visible during a solar eclipse.
和訳:彩層は日食の際に見えることがあります。
hyperchromic
意味:色素が過剰な・色が濃い
解説: 「hyper-」は「過剰」を意味し、色が通常よりも濃い状態を表します。
例文: The patient exhibited hyperchromic lesions on the skin.
和訳:その患者は皮膚に色素が過剰な病変を示しました。
これらの単語はすべて語根「chrom」が含まれており、それぞれの意味に「色」というニュアンスが含まれています。語根を知ることで、複数の単語に共通する意味を推測でき、効率よく単語を覚える助けになります。次回の投稿では、さらなる語根を紹介します。