語根:英単語の意味を構成する最小単位の部分
例えば「unbelievable」は
un
〜ない
believ
信じる
able
できる
のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。
ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば
・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。
ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には
接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分
語根
単語の意味の
中核をなす部分
接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分
に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。
語根「dogmat-, dox-」の意味と起源
意味:belief, opinion: 信念・意見
起源:ギリシャ語
語根「dogmat-, dox-」の原型
語根「dogmat-, dox-」から構成される英単語・例文
dogma
意味:教義・信条
解説: 「dogma」は特定の信念や教義を指し、一般的に受け入れられる教えを意味します。
例文: The dogma of the church has remained unchanged for centuries.
和訳:その教会の教義は何世紀にもわたって変わっていません。
orthodox
意味:正統的な・伝統的な
解説: 「orthodox」は「正しい信念」という意味を持ち、伝統に従った考え方を指します。
例文: The orthodox view of the universe was challenged by new scientific discoveries.
和訳:宇宙に関する正統的な見解は、新しい科学的発見によって挑戦されました。
doxology
意味:賛美の言葉
解説: 「doxology」は神を賛美するための言葉や詩を指し、宗教的な文脈で使われます。
例文: The church service concluded with a doxology.
和訳:教会の礼拝は賛美の言葉で締めくくられました。
paradox
意味:逆説・矛盾
解説: 「para-」は「反対」を意味し、通常の信念に反する現象を指します。
例文: It’s a paradox that sometimes the best solutions come from the simplest ideas.
和訳:時には最も良い解決策が最もシンプルなアイデアから生まれるというのは逆説です。
doxastic
意味:信念に関する
解説: 「doxastic」は信念に関する特性を持つ形容詞で、信念や意見に関連する話題で使用されます。
例文: Doxastic attitudes influence our perceptions of reality.
和訳:信念に関する態度は、私たちの現実認識に影響を与えます。
これらの単語はすべて語根「dogmat-, dox-」が含まれており、それぞれ「信念」や「意見」に関連しています。語根を知ることで、複数の単語に共通する意味を推測でき、効率よく単語を覚える助けになります。次回の投稿では、さらなる語根を紹介します。