語根:英単語の意味を構成する最小単位の部分
例えば「unbelievable」は
un
〜ない
believ
信じる
able
できる
のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。
ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば
・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。
ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には
接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分
語根
単語の意味の
中核をなす部分
接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分
に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。
語根「caus-, cus-」の意味と起源
意味:cause, reason:原因・理由
起源:ラテン語
語根「caus-, cus-」の原型
語根「caus-, cus-」から構成される英単語・例文
cause
意味:原因・理由
解説: 「caus-」は「原因」を表し、何かを引き起こす要因を意味します。英語でよく使われる単語で、問題や結果に関する話題で多用されます。
例文: The cause of the accident was due to reckless driving.
和訳:その事故の原因は無謀な運転によるものでした。
excuse
意味:言い訳・弁解
解説: 「ex-」は「〜から離れて」という意味を持ち、「cus-」は「理由」を意味します。つまり、責任から逃れるための理由を指します。
例文: He gave a poor excuse for being late to the meeting.
和訳:彼は会議に遅れたことに対して、つまらない言い訳をしました。
accuse
意味:非難する・告発する
解説: 「ac-」は「〜に対して」、「cus-」は「理由」を表し、「何かに対して理由をつけて非難する」という意味になります。法的な文脈や日常的な非難でも使われます。
例文: The police accused him of theft.
和訳:警察は彼を窃盗で告発しました。
because
意味:〜だから・〜という理由で
解説: 「be-」は強調を表し、「cause」は「原因」を意味するため、「その原因によって」という意味になります。日常会話や文章でも頻繁に使われる接続詞です。
例文: I stayed home because it was raining.
和訳:雨が降っていたので、私は家にいました。
causality
意味:因果関係
解説: 「caus-」は「原因」、そして「-ality」は「〜性」という意味を持ち、原因と結果の関係を示します。科学や哲学の分野でよく使われる専門的な用語です。
例文: The study explored the causality between smoking and lung cancer.
和訳:その研究は喫煙と肺がんの因果関係を調査しました。
これらの単語はすべて語根「caus-, cus-」が含まれており、「原因や理由」という共通の意味を持っています。語根を理解することで、複数の英単語に共通する意味を推測でき、より効率的に語彙を増やすことができます。次回の投稿では、さらなる語根を紹介していきます。