「blow:吹く」・「away:離れて」が「blow away」になると?
「blow」は「吹く」、「away」は「離れて」。
では、「blow away」になると「吹く、離れて?」「吹く、離れる?」「吹いて離す?」
いずれにしてもなんか変な感じがします。
また、「吹き飛ばす」だったら意味は理解できますが、これでは使う時が非常に限られそうです。
では、この「blow away」という句動詞が持つさらに深い意味・実際に使うときのニュアンスをご紹介します。
「blow away」の意味・ニュアンス
「blow away」の日本語訳は
感動させる・圧倒する
です。
たとえば、何か素晴らしい出来事や驚くべきことが起こったとき、私たちはその出来事に「感動させられる」または
「圧倒される」と感じます。
つまり、「blow away」は単に物理的に何かを吹き飛ばすのではなく、感情や印象に大きな影響を与える状況を表す表現
なのです。
「blow away」が「感動させる」「圧倒する」という意味になる理由
この句動詞の語源は、風で物が遠くへ飛ばされるイメージから来ています。そのイメージが比喩的に使われるようになり、
何かがあまりにも素晴らしかったり、圧倒的だったりすることで、心の中で「吹き飛ばされた」ような感覚を味わうことを
意味するようになりました。
こうした感動や驚きを伴う経験が、人の心を強く揺さぶるというイメージで使われるようになったのです。
「blow away」を日本語訳ではなく英語のまま理解する
日本語に訳すと「感動させる」「圧倒する」になりますが、実際に英語で使う際には、そのままの感覚で理解することが
大切です。
To impress someone greatly or to defeat someone easily.
このように、特に何かがとても印象的だったり、簡単に相手を打ち負かしたりする場面で使われます。
たとえば、次のような例があります。
「blow away」を使った例文
The movie was so good that it blew me away.
その映画はとても素晴らしくて、感動させられました。
「実際に使える英語」には句動詞
実際の会話では「難しい単語」を使うよりも句動詞を使った方がより自然な英語になることが非常に多くあります。
なぜなら、簡単な単語の組み合わせで幅広い意味が表現できる句動詞はネイティブ・スピーカーが日常生活で頻繁に使う表現だからです。ですから、句動詞の理解は流暢な会話を可能にするには非常に役立つツールとなります。
このように、句動詞をしっかり理解し実際の会話で使いこなせるようになれば現在の英語力はさらに格段に向上します。
是非、新たに理解・習得した句動詞を積極的に使ってみてください。