丸暗記ではなく語根から理解する英単語:belligerent

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語根:英単語の意味を構成する最小単位の部分

例えば「unbelievable」は

un
〜ない

believ
信じる

able
できる

のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。

ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば

・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。

ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には

接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分

語根
単語の意味の
中核をなす部分

接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分

に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。

語根「bell-」の意味と起源

意味:war, fight: 戦争、闘争

起源:ラテン語

語根「bell-」の原型

語根「bell-」はラテン語「bellum(戦争)」から派生しており、戦争や戦い、闘争に関連する英単語に用いられます。この語根は、紛争や敵対関係を意味する単語に頻繁に現れます。

語根「bell-」から構成される英単語・例文

belligerent

意味:交戦的な・好戦的な
解説: 「bell-」が「戦争」という意味を持ち、「-igerent」は「行動する」を意味するラテン語に由来します。したがって、「belligerent」は戦いに対して積極的な、好戦的な態度を指します。
例文: The country’s belligerent stance led to increased tensions with its neighbors.
和訳:和訳 その国の好戦的な姿勢は、隣国との緊張を高めました。

bellicose

意味:好戦的な・戦闘的な
解説: 「bell-」は「戦争」を意味し、「-icose」は「性質を持つ」という意味で、「bellicose」は戦いに向かう性質が強いことを指します。これは特に人や国が紛争を好む様子を表します。
例文: The leader’s bellicose rhetoric alarmed the international community.
和訳:その指導者の好戦的な発言は国際社会を不安にさせました。

rebellion

意味:反乱・反抗
解説: 「re-」は「再び」、「bell-」は「戦争」を意味し、「rebellion」は「再び戦いを挑む」、つまり権力に対して反抗することを表します。
例文: The government struggled to suppress the rebellion in the northern regions.
和訳:政府は北部地域での反乱を鎮圧するのに苦労しました。

rebel

意味:反逆者・反抗者・反乱を起こす
解説: 「rebel」は「rebellion」と同じ語根を持ち、「再び戦いに挑む人」という意味から、「反逆者」や「反抗者」を表します。また、動詞としても使われます。
例文: The rebels took control of the capital after months of fighting.
和訳:反逆者たちは数ヶ月にわたる戦闘の後、首都を掌握しました。

antebellum

意味:戦前の・特に南北戦争前の
解説: 「ante-」は「前」を意味し、「bellum」は「戦争」を意味するので、「antebellum」は「戦争前の」を指し、特にアメリカ南北戦争前の時代を指す際によく使われます。
例文: The antebellum architecture in the southern United States is a reminder of a bygone era.
和訳:アメリカ南部の戦前の建築様式は、過ぎ去った時代を思い出させます。

これらの単語はすべて語根「bell-」が含まれており、「戦争」や「戦い」に関する意味が含まれています。語根を知ることで、単語の共通の意味を推測し、より効率的に英単語を覚えることができます。次回の投稿では、さらに多くの語根を紹介します。

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