語根:英単語の意味を構成する最小単位の部分
例えば「unbelievable」は
un
〜ない
believ
信じる
able
できる
のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。
ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば
・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。
ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には
接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分
語根
単語の意味の
中核をなす部分
接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分
に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。
語根「amic-, -imic-」の意味と起源
意味:friend, friendly: 友達、友好的
起源:ラテン語
語根「amic-, -imic-」の原型
語根「amic-, -imic-」から構成される英単語・例文
amicable
意味:友好的な・友愛の
解説: 「amic-」は「友」を意味し、人々の間で友好的であることを表します。
例文: The two nations reached an amicable agreement after long negotiations.
和訳:両国は長い交渉の末、友好的な合意に達しました。
amicus
意味:友達・友人
解説: ラテン語由来の「amicus」は「友」という意味で、英語にも同様の意味を持つ言葉として存在します。
例文: Amicus is the Latin word for friend.
和訳:Amicusは友達を意味するラテン語です。
enmity
意味:敵意・憎しみ
解説: 「amic-」が友を意味する一方で、「en-」は否定を表す接頭辞として加わり、「敵意」という意味になります。
例文: There was a long history of enmity between the two families.
和訳:その二家族の間には長い敵対の歴史がありました。
inimical
意味:敵意のある・有害な
解説: 語根「amic-」に否定を表す「in-」が加わり、友好的ではなく「敵対的」という意味になります。
例文: His actions were seen as inimical to the company’s success.
和訳:彼の行動は会社の成功に対して敵対的だと見なされました。
amicitia
意味:友情・友愛
解説: ラテン語の「amicus(友)」に由来する「amicitia」は「友情」を意味し、ラテン語の詩や文学でよく使われました。
例文: The bond of amicitia was highly valued in ancient Rome.
和訳:古代ローマでは友情の絆が非常に重視されていました。
これらの単語はすべて語根「amic-, -imic-」が含まれており、それぞれの意味に「友達」や「友好的」というニュアンスが含まれています。語根を知ることで複数の単語に共通する意味を推測でき、効率よく単語を覚える助けになります。次回の投稿では、さらなる語根を紹介します。