語根:英単語の意味を構成する最小単位の部分
例えば「unbelievable」は
un
〜ない
believ
信じる
able
できる
のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。
ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば
・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。
ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には
接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分
語根
単語の意味の
中核をなす部分
接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分
に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。
語根「acerb-」の意味と起源
意味:sharp, bitter, sour: 鋭い、辛辣な、酸っぱい
起源:ラテン語
語根「acerb-」の原型
語根「acerb-」から構成される英単語・例文
acerbic
意味:辛辣な、厳しい
解説: 「acerb-」は「厳しい、辛辣な」を意味し、しばしば言葉や態度が鋭い、攻撃的なものに対して使われる。
例文: The critic’s acerbic review upset the entire cast of the play.
和訳:批評家の辛辣なレビューは劇のキャスト全員を不快にさせた。
exacerbate
意味:悪化させる
解説: 「ex-」は「外へ」という意味を持ち、「acerb-」は「厳しい、辛辣な」を意味する。「外へ厳しさを増す」→「悪化させる」という意味になる。
例文: His rude remarks only exacerbated the tense situation.
和訳:彼の無礼な発言は、緊張した状況をさらに悪化させただけだった。
acerbity
意味:辛辣さ、厳しさ
解説: 「acerb-」は「辛辣な」を意味し、「-ity」は名詞を作る接尾辞。言葉や態度が非常に辛辣であることを表す。
例文: The acerbity in his voice was unmistakable as he scolded his team.
和訳:彼がチームを叱った時、その声の辛辣さは明らかだった。
acerbate
意味:悪化させる、いら立たせる
解説: 「acerb-」は「辛辣な」を意味し、「-ate」は動詞化する接尾辞。状況や感情をより厳しく、辛辣にさせることを意味する。
例文: The constant delays only served to acerbate the commuters’ frustrations.
和訳:たび重なる遅延は、通勤者の不満をさらに悪化させただけだった。
acerose
意味:とげ状の、針のような
解説: 「acer-」は「尖った」を意味し、「-ose」は「~のような」という接尾辞。つまり「針のように尖った」→「とげ状の」という意味になる。
例文: The acerpine leaves of the tree make it look delicate, yet sturdy.
和訳:その木の針のような葉は、繊細でありながら頑丈に見える。
語根「acerb-」を含む単語は、その鋭さや辛辣さに関連した意味を持っています。これらの単語を理解することで、関連する単語の意味を効果的に推測し、効率的に学習できます。次回はさらに別の語根を紹介します。