「あけましておめでとうございます」
と、この言葉の英語はご存知、”Happy New Year”ですが
なぜ”Congratulations”ではないのでしょうか?
実は「おめでとう」には状況によってさまざまな表現があります。
「おめでとう」を表す英語表現
- Congratulations:「おめでとう」(達成に対して)
- Happy ~ :「〜おめでとう」(祝日や記念日)
- Best wishes :「お祝い申し上げます」
- Well done :「よくやった」
これらはネイティブにとっては異なるものとして使われます。
なぜ新年は “Happy New Year” なのか?
新年の挨拶を考えてみましょう。
なぜ「あけましておめでとうございます」は
“Congratulations on the New Year” とは言わないのでしょうか?
実はここに英語の本質が隠されています。
“Congratulations” の本質
Congratulations という言葉の根底にあるのは:
「あなたが成し遂げた何かを祝う」
「努力や達成に対する称賛」
「あなたの行動がもたらした結果」
つまり、主語は「相手の『達成』」なのです。
だからこそ使われる場面
- Congratulations on your graduation! → 卒業おめでとう(あなたが努力して達成した)
- Congratulations on your promotion! → 昇進おめでとう(あなたの能力が認められた)
- Congratulations on your wedding! → 結婚おめでとう(あなたが人生の大きな決断をした)
- Congratulations on the birth of your baby! → 出産おめでとう(あなたに新しい命が誕生した)
すべてに共通するのは「あなたの人生に起きた『あなたに関連する達成』」だということです。
“Happy” の本質
一方、Happy という言葉の根底にあるのは:
「あなたが幸せな時を過ごすことを願う」
「その時・出来事を一緒に喜ぶ」
「訪れた機会を祝う」
つまり、主語は「出来事」や「時」なのです。
だからこそ使われる場面
- Happy Birthday! → 誕生日おめでとう(特別な日が訪れた)
- Happy New Year! → 新年おめでとう(新しい年が来た)
- Happy Anniversary! → 記念日おめでとう(特別な日を迎えた)
- Happy Holidays! → 良い休日を(休日の時期を楽しんで)
すべてに共通するのは「時間の流れの中で訪れた特別な瞬間」だということです。
だから、こんな使い分けが生まれる
❌ 不自然な表現
“Congratulations on your birthday”
なぜ不自然か?
- 誕生日は「あなたが達成したこと」ではない
- 誕生日は「ただ訪れた日」だから
✅ 自然な表現
“Happy Birthday”
なぜ自然か?
- 誕生日という「特別な時」を祝っている
- あなたが幸せな一日を過ごすことを願っている
✅ 自然な表現
“Congratulations on your graduation”
なぜ自然か?
- 卒業は「あなたが努力して達成したこと」
- あなたの成果を称賛している
△ あまり使わない表現
“Happy Graduation”
文法的には間違いではありませんが、一般的ではありません。
なぜなら、卒業は「ただ訪れた日」ではなく、「あなたが成し遂げたこと」だからです。
日本語との根本的な違い
ここに、日本語と英語の根本的な違いがあります。
日本語の「おめでとう」
- 誕生日にも使える
- 卒業にも使える
- 結婚にも使える
- 新年にも使える
一つの言葉でカバーできる
英語の「おめでとう」
- 相手の達成 → Congratulations
- 訪れた祝日・記念日 → Happy
- これから起こること → Good luck
状況によって言葉を使い分ける必要がある
なぜこんな違いがあるのか?
それは、英語が「誰が主体なのか」「何が起きたのか」を明確に区別する言語だからです。
“Well done” という温かい称賛
もう一つ、“Well done” という表現も見てみましょう。
これは:
- 「よくやった」
- 「素晴らしい仕事だった」
より親密で、温かい称賛
“Congratulations” よりもカジュアルで、身近な人に使われることが多い表現です。
子どもが何かを成し遂げた時、部下が良い仕事をした時、友人が目標を達成した時。
“Well done” には、相手を身近に感じている温かさがあります。
「今年こそ英語が話せるようになるぞ!」
と新年の誓いを立てた方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方は、「英語 = 勉強」による「暗記・リピート・練習問題」攻めではなく
是非、このような「本質からの理解」も考えてみてください!
Happy New Year!
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