日本語の「曖昧」は、とても便利だけど実は奥深い言葉。
意味がはっきりしない・解釈が分かれる・ごまかしている…など、英語では文脈によって使い分けが必要です。
今回は、状況別にぴったりの「曖昧な」英語表現を紹介します!
1️⃣ vague – はっきりしない(情報・内容・発言など)
もっとも基本的な「曖昧な」の表現。内容が漠然としていて明確でない時に。
👉 His answer was vague.
(彼の答えは曖昧だった。)
👉 I have only a vague idea about the plan.
(その計画について曖昧なイメージしかない。)
2️⃣ ambiguous – 多義的・解釈の余地がある
一つの表現に複数の意味が含まれる、どちらとも取れるような「曖昧さ」。
👉 The sentence is ambiguous.
(その文は曖昧で、どちらとも取れる。)
👉 Her message was intentionally ambiguous.
(彼女のメッセージは意図的に曖昧だった。)
3️⃣ unclear – 不明瞭・分かりづらい
情報が不足していたり、伝え方が悪くて「はっきりしない」場合。
👉 The instructions were unclear.
(説明が曖昧だった。)
👉 It’s still unclear what he meant.
(彼の意図はまだ曖昧だ。)
4️⃣ obscure – 曖昧でわかりにくい(文学的・やや堅め)
文章・言葉・意図などが難解で、一般的に理解しにくいという意味での「曖昧」。
👉 The concept is too obscure for beginners.
(初心者にはその概念は曖昧すぎる。)
5️⃣ indefinite / imprecise – 境界や内容がはっきりしない
「明確でない」「具体的でない」という意味の曖昧さ。期限や数量、範囲などに使われることが多い。
👉 We set an indefinite deadline.
(期限は曖昧に設定した。)
👉 He gave an imprecise answer.
(彼は曖昧な返答をした。)
6️⃣ fuzzy – ぼやけた・曖昧な(ややカジュアル)
記憶・画像・気持ちなどが「もやっとしている」イメージの曖昧さ。
👉 My memory is fuzzy.
(記憶が曖昧なんだ。)
👉 The picture is too fuzzy to see clearly.
(その写真はぼやけていてよく見えない。)
7️⃣ wishy-washy – はっきりしない態度・意見(くだけた言い方)
人の態度や意見が定まらない、決断力がない場合の「曖昧な」。
👉 Don’t be so wishy-washy!
(そんな曖昧な態度を取るなよ!)
👉 His response was wishy-washy and unconvincing.
(彼の返答は曖昧で説得力がなかった。)
8️⃣ equivocal – 曖昧でごまかしている(ややフォーマル)
意図的にあいまいにして、本心を隠すようなニュアンス。政治・ビジネス・法律文書などで使われやすい。
👉 The official made an equivocal statement.
(その役人は曖昧な発言をした。)
✅ まとめ:「曖昧な」は英語でこう使い分けよう!
日本語の「曖昧な」 | 英語表現 | 例文例 |
---|---|---|
一般的に漠然としている | vague | His answer was vague. |
多義的で意味が分かれる | ambiguous | That sentence is ambiguous. |
情報が不明瞭・伝わらない | unclear | The instructions are unclear. |
抽象的で難解 | obscure | The idea is obscure. |
内容・数量などが明確でない | indefinite / imprecise | We gave an imprecise estimate. |
記憶・イメージがぼやけている | fuzzy | My memory is fuzzy. |
態度・意見がはっきりしない | wishy-washy | His opinion was wishy-washy. |
意図的にごまかしている | equivocal | He made an equivocal statement. |
✨ 最後にひとこと:
日本語の「曖昧」は、便利だけど英語ではニュアンスの切り分けがとても大事。
何がどう「曖昧」なのかをはっきりさせることで、英語表現はより的確で洗練されたものになりますよ!