丸暗記ではなく語根から理解する英単語:private

OUTLINE

語根:英単語の意味を構成する最小単位の部分

例えば「unbelievable」は

un
〜ない

believ
信じる

able
できる

のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。

ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば

・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。

ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には

接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分

語根
単語の意味の
中核をなす部分

接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分

に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。

語根「priv-」の意味と起源

意味:to separate, to remove:分ける・取り除く

起源:ラテン語

語根「priv-」の原型

「priv(i)-」は、ラテン語の「privare」に由来し、「取り去る」という意味を持っています。この語根は、「私的な」または「特権を持つ」という意味で使われるようになりました。特に、特定の個人やグループに与えられた権利や利益を指す際に用いられます。

語根「priv-」から構成される英単語・例文

privileged

意味:特権を持つ
解説: この単語は、「priv(i)-」が持つ「私的な」という意味と、特定の権利や利益が与えられた状態を表します。特に、社会的地位や経済的利益が他の人々と比べて優れていることを示すために使用されます。
例文: In society, being privileged often means having access to opportunities that others may not.
和訳:社会において、特権を持つことは、他の人が得られない機会にアクセスできることを意味することが多いです。

private

意味:私的な
解説: この単語は、個人の領域や、他人と共有しないことを強調します。「priv(i)-」の意味から、個人の生活や情報に関連する状況を指します。
例文: I prefer to keep my private life separate from my professional life.
和訳:私は私生活を職業生活とは別にしておくことを好みます。

deprive

意味:奪う
解説: この単語は、何かを取り去ること、または誰かから権利や利益を奪うことを意味します。これは「priv(i)-」の「取り去る」という意味が強調されている形です。
例文: The storm deprived us of power for several days.
和訳:その嵐は私たちを数日間電力から奪いました。

privation

意味:剥奪
解説: この単語は、必要なものや権利が奪われた状態を表します。「priv(i)-」の影響で、欠乏や不足の感覚が強調されています。
例文: The war led to widespread privation among the civilians.
和訳:戦争は民間人の間に広範な剥奪をもたらしました。

「priv(i)-」という語根は、私的な領域や特権を表す重要な要素であり、英単語に多様な意味を持たせています。これらの単語を通じて、私たちは社会的地位や個人の権利、必要性の違いを理解する手助けを得られます。

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