語根：英単語の意味を構成する最小単位の部分
例えば「unbelievable」は
un
〜ない
believ
信じる
able
できる
のように「それぞれの部分にある意味」が組みわさって「信じられない」という英単語になっています。
実は、英単語はこのように「部分の組み合わせ」でできているものが非常に多くあります。
ということは、「部分」から組み合わせて自分で考えられるようになれば
・単語を「丸暗記」する負担が大幅に減り、
・初めて見る単語でも大体の意味が浮かんでくるようになり、
・ネイティブのように単語の「ニュアンス」が感じられるようになっていきます。
ちなみに、この「意味を構成する最小単位の部分」は「語根」と呼ばれます。
語根は、正確には
接頭辞
語根の前に付き
意味を添える部分
語根
単語の意味の
中核をなす部分
接尾辞
語根の後に付き
意味を添える部分
に分かれますが、このページでは便宜的にこれら全てを「語根」として扱います。
語根「cac-」の意味と起源
意味：悪い、間違った、誤った
起源：ギリシャ語
語根「cac-」の原型
語根「cac-」から構成される英単語・例文
cacophony
意味：不協和音・騒音
解説： 語根「cac-」が「悪い」を意味し、「-phony」が「音」を表すため、「悪い音」を意味する言葉です。
例文： The cacophony of car horns made it hard to concentrate.
和訳：和訳 車のクラクションの騒音で集中できなかった。
cacography
意味：誤字・悪い書き方
解説： 「cac-」が「悪い」、そして「-graphy」が「書くこと」を意味しますので、「悪い書き方」を指します。
例文： His letter was full of cacography, making it hard to read.
和訳：彼の手紙は誤字だらけで、読むのが難しかった。
cachexia
意味：悪液質（病気による極度の衰弱状態）
解説： 「cac-」が「悪い」、そして「-hexia」は「状態」を指すため、病気などで衰弱した状態を意味します。
例文： The patient was suffering from cachexia due to his long illness.
和訳：その患者は長い病気のために悪液質に苦しんでいた。
cacology
意味：悪い言葉遣い
解説： 「cac-」が「悪い」、そして「-logy」が「話し方」や「学問」を意味し、言葉遣いが悪いことを指します。
例文： His cacology made it difficult to take him seriously.
和訳：彼の言葉遣いの悪さで、真面目に受け取るのが難しかった。
cacosmia
意味：悪臭の感覚
解説： 「cac-」が「悪い」、そして「-osmia」が「嗅覚」を表すため、悪臭を感じることを意味します。
例文： After the fire, she experienced cacosmia and couldn’t stand the smell of smoke.
和訳：火事の後、彼女は悪臭を感じ、煙の匂いに耐えられなかった。
これらの単語はすべて語根「cac-」を含んでおり、それぞれ「悪い」という意味が含まれています。語根を知ることで、複数の単語に共通する意味を推測でき、効率よく単語を覚える助けになります。次回の投稿では、さらなる語根を紹介します。